【要確認】中学生・高校生の不登校後期(回復期)の5ステップ

回復への道 不登校の原因と回復への道のり
画像引用:UNSPLASH

子どもは、低迷期(不登校中期)に十分こころのエネルギーをためられると、
一人で外出をしたり、社会とのかかわりをもち始めます。

悩む男子
悩む男子

ちょっと一人で買い物行ってくる

悩む女子
悩む女子

受験してみようかな

このような、言葉や行動が現れてくるのが、回復期(不登校後期)です。

今回は、

「自分をみとめて動き出す 回復期(不登校後期)」について考えます。

ココロン
ココロン

今の自分を認められるようになれば、
未来に向かって動き出すことができるよ!


中学生・高校生の不登校、回復期の5ステップ

回復期は、社会とのかかわりをもち、動き出し、
学校に復学したり、新しい世界に挑戦したりと、活動的になる時期。

少しずつ動き始めて、家の中から外の社会へとつながりが出てくる時期です。

悩む男子
悩む男子

バイトしてみようかな・・
大学にいってみようかな・・

「○○してみようかな」という、
「したいこと」や「好きなこと」に取り組むようになります。


でも、回復期に入ったからといって、すぐに学校に行かれるわけではありません。


少しずつ、外の世界を確認しながら行動範囲を広げ、自信をつけていきます。


自分のことを肯定することができるようになった時、
学校に行かれるようになるのです。


では、子どもの様子とこころの回復への過程の例をみていきましょう。

中学生・高校生の不登校 回復期:STEP1 家族とのかかわりがでる

【子どもの様子】
・表情がやわらぐ

・緊張やあせりの表情がうすれる

・笑顔がおおくなる

・よく眠れるようになる

・家族と一緒にいる時間や会話が増える

・家族と食事をする

・過食・拒食をしなくなる

・夜、コンビニに行く

【子どものこころ】
・自分の受け入れ

画像引用:UNSPLASH

低迷期(不登校中期)に自分と向き合い、
心を整理することができてくると、


普段の表情も和らぎ、
家族との会話やコミュニケーションが取れるようになってきます。


中学生・高校生の不登校 回復期:STEP2 家から外へ確認しながら世界を広げる

画像引用:UNSPLASH


【子どもの様子】不特定多数の中で自己確認

大勢の人が集まるところへ行くことができる


・散歩や運動をするようになる
・買い物に出る
・駅や繁華街に行く

【子どものこころ】
・自分の受け入れ


駅や繁華街などの、不特定多数の人たちが集まるところに行き、
誰も自分のことは気にしていないことに安心し、

こんな小さな経験を積むことで、少しずつ自信がわいてきます。


中学生・高校生の不登校 回復期:STEP3 自分と趣味の・興味の共通する人が大勢集まるところに行く

画像引用:UNSPLASH

不特定多数の中で同一行動の確認


✅観衆のみんなと同じ行動をして、大勢の人との一体感を確認する


・コンサートに行く
・Jリーグや野球の観戦に行く 等・・

【子どものこころ】
・対人への不安&不信の減少⤵


自分と趣味・興味の共通する人が大勢集まるところ(コンサート、スポーツ観戦)に行き、
大勢の人と同じ感動を味わい、「自分も他の人とも同じなんだな~」という安心感を得る。

中学生・高校生の不登校 回復期:STEP4 安心できる人とのつながり(元気に見えても学校等はまだ行かれない)

女子の会話
画像引用:UNSPLASH

同世代との消極的行動の関係性の確認


✅安心できる人とつながる


・支援個所とつながる
・仲の良い友達と話す
・居場所に行く
・安心できる人とつながる

【子どものこころ】
・対人への不安&不信の減少⤵
・対自分への不安&不信の減少⤵

同世代で安心できる人間関係や場所に行き、
自分の考え・感情・気持ちを伝え、
他人の反応を見てみる。

この同世代との交流を繰り返して、次第に自信をつけていく

中学生・高校生の不登校 回復期:STEP5 同世代の子との積極的な行動が増える(社会とのつながりが出てくる)

仲間
画像引用:PIXABAY

同世代の積極的活動・人間関係のスキルや距離感の獲得


✅自己肯定感がアップし、安心して自己表現ができるようになる。


・趣味の会(オフ会)に出かける

・友達と会って話をする

・学校、勉強、進路などを気にする会話が増える

・ボランティアをする

・バイトをはじめる

・勉強をする

・高校、大学、予備校に行く

【子どものこころ】

・具体的な不安(体力、学力)

・追いつこうとする焦り

・心の奥底に残る劣等感

・二度と引きこもりたくない

・自己嫌悪感の世界からの脱却

・自分の考えと意見で行動

・自己肯定

同世代との交流や活動が増えていくと、さらに自信をつけることができ、
この時点で、再登校や新たな道へ進むことができます。


でも、

勉強を再開したり、
バイトを始めたり
学校に戻ったり、
新しい学校に通い始める 

ということが、すぐにできるわけではありません。


小さな経験を積む
  ⇩
自分に自信がつく
  ⇩
少しずつ行動範囲を広げながら、
新しいことにチャレンジしていく

子どもの心にも変化があって
動き始めたころは、自分の中に劣等感をもちつつ行動しているけれど、

いろいろな経験を重ねるうちに、自分に自信がついてきて
自己を肯定できるようになります。

以上、ひきこもり/不登校の処方箋―心のカギを開くヒントより引用&参考。

まとめ

今回は、「高校生の不登校 回復期の5ステップ」について考えてみました。

STEP1 家族とのかかわりがでる
STEP2 家から外へ確認しながら世界を広げる
STEP3 自分と趣味の・興味の共通する人が大勢集まるところに行く
STEP4 安心できる人とのつながり
STEP5 同世代の子との積極的な行動の増加(社会とのつながり)

今の自分を認められるようになれば、未来に向かって動き出すことができます。

不登校問題に長年携わっていらっしゃる
「不登校問題を考える東葛の会『ひだまり』さんの冊子」ではこのように書かれてあります。

カウンセラー
カウンセラー

動き出したら不登校が終わりではありません

「過去の体験・不登校は無駄でなかった」
「不登校したから、今の自分がある」

と思えることがゴールです!

子どもが、そう思える日までもう少し親として見守っていきましょう!


今回の記事は、こちらのサイトや本を参考や引用をさせていただいております。

※1 東京都教育相談センター 広報「すこやかさん」第32号

※2 「不登校、ひきこもりと向き合う」~子ども、若者の生きづらさをどう支えますか 北風より太陽を~ 
不登校問題を考える東葛の会「ひだまり」

※3 ひきこもり/不登校の処方箋 ~心のカギを開くヒント~ 牟田武生 著 オクムラ書店




高校生で不登校になった子どものうち
5人に1人は、今までの学校とは違う道を歩む・・中途退学していきます。

不登校の解決は元の学校に戻るだけではありません。

ココロン
ココロン

「子どもが次への一歩を踏み出したい」という時に
親がすぐに情報を与えてあげられるということが大事!

資料だけでも手元に置いておくのもいいです

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