はじめまして、ココロンといいます。
不登校のお子さんをもつ親御さん向けにブログを書いています。
子どもが不登校になった時、親なら誰でも思う疑問があります。

どうして不登校になっちゃったのかしら・・・
この先どうなるんだろう?
そんな疑問に応えられるように、
「ココロンの不登校ノート」では、
「高校生の不登校」を分かりやすくまとめてあります。
・どうして不登校になったんだろう?
・どういう風に対応したらいいんだろう?
・これからどうなっちゃうんだろう?
・不登校でも進路はあるのか?
こんな疑問も、この記事で分かるようになっています。

ここで書いてあるのは一般的な不登校のについてになります。
不登校の状況は、その子の性格や置かれている環境によっても様々です。
お子さんへの具体的な対応については
個別にカウンセリングを受けられることをおすすめいたします。
中学生・高校生で不登校になる理由 多い順3つ
文部科学省の調査(平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果)によると、
全国の高校生で、不登校になった生徒・・・約5万人(52,723人/全体の1.6%)
だいたい1クラス40にだったとして、
2クラスに1人の割合で不登校の生徒がいるという状況です。
上記の調査で、高校生で不登校になった理由(複数回答可)について調査結果が出ています。
多い順にみてみると
✅いじめを除く人間関係(19.8%)
✅学業不振(18.4%)
✅家庭にかかわる状況(17.7%)
(平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果)
統計上、不登校の要因を多い順に3つ挙げていますが、
不登校の要因は一つだけではなくて、
いくつかの要因が重なってしまっていることもあります。

また、高校生はこころも身体も成長し変化する「思春期」です。
この「思春期」という時期とも関係があるようです。

中学生・高校生が不登校になる心理的理由
高校生がという訳ではありませんが、不登校になる状況にはこんな状況が考えられます。
✅自分が自分でいられない
✅居場所がない

不登校になる心理:自分が自分でいられない&居場所がない
「居場所」=「自分らしさを保障される場所」がなくなってしまったから。
いまいるところでは、あるいはいまの人間関係では
自分らしさを失う、
自分らしさを奪われる
そんな感じを抱くとき、人は引きこもる ~中略~
居場所の喪失、この状況は苦痛以外のなにものでもありません。
引きこもるという情熱 芹沢俊介 著 雲母書房 p44

確かに、毎日行くところに自分の居場所がないな~って感じたら、
苦痛になって行きたくなくなります。
子どもが不登校気味になっていた頃、
よくこんな言葉を聞きました。

学校にいると疲れちゃう
今思えば、学校に行くということが、
自分らしくいられず、居心地の悪い場所だったのでしょう。
そして、我慢の限界がきた時に「不登校」って道を選ばずをえなくなってしまうのです。
自分が自分でいられない場所で過ごすことは耐え難い状況だったということですね。
不登校初期の子どものこころについて、こちらの記事をご覧ください。

【中学生・高校生の不登校】を理解する

不登校はいつまで続くのだろう?
この先、立ち直れるのかしら?
と親は不安を感じてしまいますが、
物語に起承転結があるように、不登校にも過程があります。
子どもを周りで支える人が、回復への過程を知っていることで
適切な対応や判断をすることができるので、
不登校の過程を知ることは大事です。
下記は、「東京都教育相談センター」がまとめた
不登校初期のこどものこころの変化や言動、様子をまとめたものです。
物語に起承転結があるように、
不登校にも、いくつかの段階があります。
①混乱期:学校に行ったり行かなかったり。
本人の気持ちも行くべきか、休むべきかの葛藤が続く時
②低迷期:学校に行かなくなり、家で過ごす時間が多くなる時期。
心のエネルギーを溜めている
③回復期:社会とのかかわりをもち、動き出す時期。
学校に復学したり、新しい世界に挑戦したりと、活動的になる時期
それぞれの段階で、適切な対応をとることで、
不登校になってしまった子どもの心が回復し、
動き出すことができます。

不登校の過程については、こちらの記事でご覧いただけます。

不登校初期(混乱期):不登校の始まり
子どもが学校を休み始め、学校に行ったり行かなかったりする時期。
身体、こころ、行動に強い症状があらわれます。
身体(頭痛、腹痛、下痢、食欲不振、眠れない、だるい 等・・・)
こころ(いら立ち、嘆き、自責、緊張、対人不安、恐怖 等・・・)
行動(昼夜逆転、家から出ない、自傷、過食、拒食、風呂に入らない 等・・・)
不登校初期の状態や対応に関して、こちらの記事でご覧いただけます。

不登校がちなお子さんの行動とそのこころ
不登校初期の子どもの行動とそのこころについてこちらの記事でご覧いただけます。







不登校がちなお子さんの親御さんに伝えたいこと
不登校初期のお子さんをもつ親御さんに伝えたいことについてはこちら。






不登校中期(低迷期):引きこもり、こころのエネルギーをためる時期
不登校初期の混乱期に、

明日は頑張って学校に行こう!
大丈夫、行っちゃえば何とかなるから!
というような、登校刺激を繰り返していても、
効果がないことや状況を悪化させてしまうことが
親が分かってきてます。
親の不登校に対する理解がすすみ、
登校刺激がおさまると、
【学校に行っていない】ということを除いて安定してくる時期。
不登校の対応として
「信じて」・「まかせて」・「待つ」という言葉をよく耳にします。
「そのような対応の仕方が良さそうだ」というのが分かっているのですが、
こんな疑問もわいてきます。

このまま、待ち続けていいのかしら?
このまま引きこもり状態がつづいてしまったらどうしよう?
この時期の親は本当に不安です。
「待ってていいのか?」という疑問への記事はこちら。

毎日、何もしているように思えないこの時期、
親は本当に不安になります。
でも、何もしないで動かない時期も、こころは回復しています。
高校生の不登校で確認しておいた方がいいこと
高校生の不登校では、この時期、欠席日数がかさんできます。
学校との対応の仕方なども確認しておいた方がいいですね。


不登校後期(回復期):外部・社会とのつながりを持ち始め、動き出す時期
不登校中期(低迷期)に引きこもることによって、
子どもはこころのエネルギーをためいています。
こころのエネルギーが溜まりだすと

○○してみようかな
というように、自分の欲求が出てきます。

しかし、
不登校状態の改善・回復 = 元の学校に戻る
という一つの目標に縛られると
子どもつは、つらくなってしまいます。
不登校だからといって不幸になるわけではありません。
不登校になったからといって、将来がないわけではありません。
不登校をきっかけに自分らしい道を見つけることが大事なことなのです。
元不登校生いおりさんのTwitterより
学校に行けなくなって絶望してると視野が狭くなりがちで
— いおり@元不登校(7年間) (@iorimiyake) September 4, 2020
学校に行けないとダメ
学校に行くことがゴール
だと僕は思ってしまっていた
でもこれって違うよね
ゴールは自分がどんな人でいたいか
笑顔が多い人になりたい、幸せな人でいたい
学校はゴールじゃない
幸せになる1つの手段ってだけだよ
最終的に決めるのは、お子さん自身ですが、
複数の選択肢があることが重要です。
高校生における不登校からの進路選択
不登校になり、学校にいかれなくなってしまったとしても
将来への道が閉ざされてしまった訳ではありません。
高校生における不登校からの進路選択として
以下のようなものが考えられます。
✅元の学校に通う
✅違う高校に転入する
(通信制高校、定時制高校、不登校の子どもに対応してくれる高校 等・・)
✅学校に行かずに高校卒業認定制度を取得する
✅就職する
元の学校に通う
元の学校に通う場合、問題となるのが学習の遅れです。
せっかく「元の学校に通おう!」と決意しても
勉強が分からないと、本人も気力が失せてしまします。

授業が進んでしまって、勉強が分からない
どうしよう・・・
今の世の中、オンライン学習教材などが充実しており、
自宅で勉強する環境が整っています。
自分のペースで進めていくオンライン教材や

教えてもらいながらすすめるオンライン家庭教師などもあるので、
お子さんの性格に合ったものを選んで始めてみてはいかがでしょうか?

特に、夏休みや冬休みなどに、遅れを取り戻せれば
勉強に関して不安を取り除くことができますよ。
通信制高校に通う
元の学校に行かない場合、
通信制高校に転入される方は多いです。
通信制高校であれば、全日制の高校のように必ずしも毎日通う必要もなく、
自分のペースで勉強ができるので、通いやすいというメリットがあります。
また、転校する条件やその学校にもよりますが、
学期途中でも入学を受け入れているところがあるので、
あまり空白期間を作らずに移れることもいいですね。

通信制高校、定時制高校、全日制高校のちがいについては、こちらの記事でご覧いただけます。

通信制高校についてもっと知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。



高校卒業認定をとる
「高等学校卒業認定資格」は、文部科学省が行う試験です。
これに合格すれば、「高校を卒業したのと同等の学力がありますよ」と認めらることになります。
合格後は、次のような進路も選択できます。
✅大学進学
✅専門学校進学
✅公務員試験の受験
✅高卒以上が条件の企業への就職
高卒認定につきましては、こちらの記事でご覧いただけます。




不登校になっても進路はいろいろあります。
よく話し合いながら、お子さんに合った進路をみつけましょう
まとめ
『どうして不登校になるんだろう?』をテーマに、
高校生の不登校についてのまとめ記事になっています。

不登校のお子さんをもつ
ママさんとパパさんの参考にしていただければ幸いです
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