【高校生の親必見】不登校から大学・専門・就職を実現する進路7選

学業の帽子を投げる新卒生 不登校からの進路
UnsplashVasily Kolodaが撮影した写真

保護者
保護者

高校生で不登校。この先が不安・・。不登校からの進路について知りたい

高校で不登校になっても、大学や専門学校に行く方法ってあるのかしら?

こんな疑問に答えます。


結論から申し上げますと、
不登校の状態から大学・専門学校への進学、高卒以上の就職をかなえる道筋は、
大きく分けて2つあります。


①高等学校に通い、高卒資格を取得する
②高校卒業認定試験を受験し合格する




こちらの記事では、
「不登校のお子さんでも通いやすい高校」や「高校卒業認定試験」についてご紹介いたします。

本記事の内容
不登校の高校生が大学や専門学校、就職を実現するため進路

高校生で不登校になった時の進路選びのポイント

それぞれの進路のメリットデメリット、特徴


高校で不登校に陥ってしまった時、

「高校を卒業できないのではないか・・・」
「この先、大学や専門学校にも行かれず、たいした職にも就けないのではないか・・・」

そんな不安に駆られます。



文部科学省の不登校生徒に関する追跡調査によると、
元不登校だったとしても8割以上の方が、就学あるいは就職しているという調査結果が出ており、
不登校を経験しても、多くの子どもたちは進学や就職をしているということです。



だから、今、不登校だったとしてもあきらめなくていいのです。



ただ、今通っている学校にこだわってしまうと苦しくなってしまうので、

今通っている学校に行かれなくなった時のことも考えて、
色々な選択肢があることを確認しておく必要があります。



不登校からの大学・専門学校の進学、就職をお考えの方は、ぜひ記事をご覧ください!

高校生の不登校からの進路選びのポイント

画像引用:PAKUTASO


【高校生の不登校からの進路選びのポイント】

本人の希望が一番



・高校で不登校になったとしても、いろいろな進路がある。
転学しても大学・専門・就職は実現できる。
転学先である程度の成績を取れれば、推薦枠で大学や専門に進むこともできる



・今学校に籍を置いている場合は、
通っている学校に行かれなくなったことも考慮し、
次の進路も考えておく



いろいろな選択肢があることを親自身が把握し
動き出すときに提案できるようにしておく。



・学校に行く元気がなくても、「高卒認定試験」を受験するという選択肢もある

次の章からは、
高校生の不登校から、大学や専門学校への進学・就職を実現するための進路7選
をご紹介してまいります。

高校生の不登校から、大学や専門学校への進学・就職を実現するための進路7選

「高校生の不登校から、大学や専門学校への進学・就職を実現するための進路7選」は、こちら。



①私立高校通信制への転学

②公立高校通信制への転学

③不登校受け入れに積極的な私立高校全日制への転学

④公立高校定時制への転学

⑤公立高校不登校を経験した子ども達へ配慮した学校(全日制・定時制)

⑥高専への転学

⑦高等学校卒業程度認定試験の受験

①から⑦の順番で、ご紹介いたします。



不登校状態から大学・専門学校への進学、高卒以上の就職をかなえるためには、
どんなかたちであれ、高卒資格を取ればいいのです。




その学校の偏差値が高かろうが低かろうが関係ありません。
お子さんが通うことができて、卒業ができるそれだけで十分。
自分に合った学校に通い元気を取り戻すことができれば、自ら勉強し始めますヨ。


各学校のメリットデメリットについてもご紹介しているので、
お子さんに合った学校を探していただければ幸いです。



①私立の通信制高校

オンライン学習
画像引用:UNSPLASH

通信制高校に籍をおく約6割は、不登校経験者


通学や集団活動の負荷が少なく、学校やコースの選び方によっては、通学スタイルも選べる
通信制高校は、不登校を経験したお子さんにとって学びやすいスタイルです。

【メリット】
自分のペースで学べる
・自分の興味のあることに時間を費やせる
・学校に毎日通わなくていい
入学のタイミングや条件の自由度が高い
・人間関係に気を使わなくてよい

【デメリット】

・学習計画を自分で立てなければならない
・さぼると単位が取れない
・友人との交流が少なく、集団生活での社会性を身につけられない
・私立サポート校の場合、費用が高くなる


【特徴】
・家での学習が主体
・学年制ではなく、「単位制」
・年に何回か学校で受ける「スクーリング」授業がある






通信制高校に関する記事は、こちら。




②公立の通信制高校

勉強する少女
画像引用:UNSPLASH

「通信制高校」は、数は少ないですが各都道府県にあります。
私立との大きな違いは、「学費の安さ」。

ただ、学習や精神的なサポートは、私立の通信制高校のほうが手厚いので、
学費は高いかもしれないけれど、私立の方が続けやすいかもしれませんね。


【メリット】
・学費が安い
自分のペースで学べる
・自分の興味のあることに時間を費やせる
・学校に毎日通わなくていい
・人間関係に気を使わなくてよい


【デメリット】

・学習計画を自分で立てなければならない
・さぼると単位が取れない
・友人との交流が少ない


【特徴】
・家での学習が主体
・学年制ではなく、「単位制」
・年に何回か学校で受ける「スクーリング」授業がある
・学費が安い
・教科書を元に課題に添ってレポートを作成し、提出する
・基本的に4年で卒業、授業を多めにとれば、3年でも卒業できる
・入学考査は、面接と作文。都道府県によっては、学力考査もあり



③不登校受け入れに積極的な全日制私立高校

画像引用:PAKUTASO

【メリット】
・同じ経験(不登校)をした生徒が周り多いので、気負わずに学校に行かれる
・環境を変えることで、子ども自身が変わるきっかけになる
・集団の中で正しい人間関係を築く「社会性」を身につけられる
・学校に通い十分学力を取戻せれば、推薦枠で大学に進学することも可能

【デメリット】
・寮生活や下宿生活にになると、学費や生活費の費用が高額になる
・子どもの様子が分からないことに、親自身不安を感じる

【特徴】
・不登校生を多く受け入れているため、そのような生徒に対する対応が整っている
・都心から離れた学校が多いため、寮生活や下宿生活などをしながら通う生徒が多い
・卒業後元気を取り戻し、大学などへ進学する生徒も多い

不登校の状態から次の進路を探すときに、多いのは「通信制高校」にて。
でも、

カウンセラーの方からお勧めいただいた私立高校
北星学園余市高校(北海道)
自由の森学園(埼玉)
つげの高校(愛知)


④公立の定時制高校

授業風景
画像引用:UNSPLAH

定時制高校って、「働いている人が夕方から通う学校」、「ヤンキーが多くて荒れてる」ってイメージだけど、約4割の生徒が、不登校経験者なんだそうです。
定時制課程・通信制課程の現状について 文科省 令和2年度報告書より)

クラスメイトに、「様々な年齢層」や「様々な状況」の人がいるっていうのは、
不登校を経験したお子さんにとっては、気負わずに通える環境かもしれません。

不登校からの進路選択の一つとして、入れておくのもいいかもしれないですね。


【メリット】
・中学の復習も取り入れ、自分に合ったペースで勉強できる
・空いている時間を、アルバイトや好きなことに取り組める
・様々な年齢層、様々な状況の生徒がいるので、不登校だった状況も理解されやすい
・通信制の高校と違って、友人との交流がもてる
・服装・髪型が自由

【デメリット】
・通学する必要がある(回復しきれていないと毎日通うのは辛い)
・入学時期が決まっている(1年に1度の場合が多い)

【特徴】
・少人数授業
・ほぼ毎日通学する
・基本的に4年で卒業
・高等学校卒業程度認定試験を取り入れれば、3年でも卒業できる
・定時制は、夕方から1日4時間程度
・三部制は、午前部、午後部、夜間部に分かれる
・就職へのサポートが手厚い
・成績により推薦を取って進学できる


Wikipediaに、定時制高校一覧がのっていましたので、リンクを貼っておきますね。


⑤公立高校「不登校の子どもたちに配慮した学校」

学校の授業
画像引用:UNSPLAH



都道府県によっては、不登校のお子さんに配慮した学校を設けているところもあります。

主に小・中学校で不登校の経験があったり、
高校で中途退学を経験したりして、
これまで能力や適性を十分に生かしきれなかった生徒が、通いやすいような配慮がなされた学校です。

下記のどの学校も、「学び直し」に力をいれていています。


チャレンジスクール(東京都)

クリエイティブスクール(神奈川県):全日制普通科

パレットスクール(埼玉県):多部制(昼夜間定時制)・総合学科・単位制

地域連携アクティブスクール(千葉県):全日制普通科


【メリット】
・「学び直し」ができる
・少人数授業なので、学習の理解度が高い
・ライフスタイルや学習ペースに合わせて通学スタイルを選べる学校もある
・費用が安い(公立高校)

【デメリット】
・入学時期が基本的には、1年に一回(2月に入学考査)

【特徴】
・入学考査は、面接・作文のみのところもあれば、学力考査を行う所もある
・都道府県によって、3部制、全日制のところがある



お住まいの地域に、通える学校があるか、確認してみるといいですね。


⑥専修学校高等課程(高専)

就職のための技術を学びながら、高卒の資格を得ることができます。
専門学校の高校バージョンみたいなイメージでしょうか。
卒業後の就職率は100%ということですから、学びたい事が明確なお子さんであればおすすめです。

学生
学生

○○を勉強したい!

そんなお子さんにおすすめです!

【メリット】
・専門の技術力をみにつけられる
・卒業後の就職率は100%

【デメリット】
・専門の技術の勉強になるので、他のことに興味があったとき方向転換しにくい
・技術を学ぶための学校なので、毎日みっちり授業があり忙しい


【特徴】
・全国に国公私立をあわせて、57校ある(2022年現在)
・5年一貫教育
・実験・実習を重視した専門教育
・就職率100%
・卒業後に高度な技術を学ぶための専攻科を設置

文科省ウェブサイトより

全国の高専


⑦を卒業しなくても大学・専門学校への受験が可能 「高校卒業認定試験」

画像引用:UNSPLASH

「高等学校卒業程度認定試験」というのがあって、
これは、文部科学省が行う認定試験で、年に2回行われています。

例えば、お子さんが高校に行くのがつらくなってしまった場合、

高卒認定を受けて合格すれば、

大学を受験したり、
専門学校を受けたりすることができます。


また、就職する場合には
応募条件が、高卒以上の企業に応募することができます。

ただ、注意しておかないといけないのは、
高校卒業資格ではないということです。

高卒認定は、
「高校卒業程度の学力がありますよ~」
というのを認定する資格であって、


「高校を卒業しました」
という資格ではありません。

卒業認定に受かった時点では、
最終学歴は、「中卒」です。

卒業認定合格後に、
大学に入学し、卒業すれば、
最終学歴は、「大卒」です。

でも、
卒業認定に合格すれば、
その後の頑張りしだいで
高校に行っている子ども達と同じように、
進学や就職への道が開ける
というのはうれしいですね。

【メリット】
・高校を卒業しなくても、高卒資格を必要とする大学、専門学校、就職試験などに受験が可能。
・費用が安い(10科目受けたとしても、8,500円(令和5年度))

【デメリット】
・合格したとしても、高校卒業資格ではない

【特徴】
・落とす試験ではないので、それほど難しくない


高校生の不登校から、大学や専門学校への進学・就職を実現するための進路まとめ

高校生の不登校から、大学や専門学校への進学・就職を実現するための進路について考えてみました。



①私立高校通信制への転学

②不登校受け入れに積極的な私立高校全日制への転学

③公立高校通信制への転学

④公立高校定時制への転学

⑤公立高校不登校を経験した子ども達へ配慮した学校(全日制・定時制)

⑥高専への転学

⑦高等学校卒業程度認定試験の受験

高校生で不登校になったとしても、色々な道があります。
お子さんに合った進路を選ぶことが、大学や専門学校への進学、就職へとつながります。

あきらめずに、すぐ行動ですね。

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