不登校からの進路選択:通信制高校のメリット
一般的に、「高校」=「全日制の高校」というイメージがありますが、
学校で様々な困難に遭遇し、学校に行くのが辛くなってしまった不登校の子ども達にとって、
今まで通っていた「全日制の高校」に通い続けるという選択肢だけではなく、
「通信制高校」という選択肢もぜひ加えることができれば、選択の幅が広がる気がします。
「通信制高校」というしくみであれば、
✅人目を気にせず、自分のペースで勉強ができる
✅自由になる時間が多く取れるので、自分の好きなことに時間を使うことができたる 等・・
不登校の子ども達も学びやすい環境が整っているように思えます。
今回は、そんな「通信制高校に通うのメリット」をお伝えしたいと思います!
通信制高校は、自分のペースで勉強ができる

通信制高校のメリットとして、「自分のペースで勉強できる」ということがあります。
全日制の高校では、「月曜日の1限は、英語」等と
何曜日に何の教科を勉強するか、カリキュラムが決まっていますよね。
でも、通信制高校は、単位制なので
学習内容を理解すると得られる単位を修得すれば、
卒業できるしくみになっています。
1年にどれ位勉強するかは自分で決められて、
卒業要件が満たされれば卒業をすることができます。
通信制高校の卒業条件
- 74単位以上の修得
- 3年以上の在籍
- 30単位時間の特別活動
1年で修得できる単位の数は、
35単位前後と各学校によって決まっています。
その範囲の中であれば自由に組み合わせて、
卒業への単位を修得していくことができるようです!
通信制高校の卒業資格は、全日制高校と同じ

全日制の高校に比べ、
最低限の単位数で卒業できる通信制高校ですが、
卒業すれば、
「全日制高校」も「通信制高校」も
「高等学校卒業資格」
を取得することができます。
「高等学校卒業資格」があるとできること
- 大学を受験できる
- 専門学校を受験できる
- 公務員試験を受験できる
- 高卒以上が条件の企業の応募資格がある 等・・
卒業後の進路選択の幅が広がります。
「高卒資格」がとれるのはわかったけど、
こんな風に考る子もいるでしょう。

高卒資格が取れるのはいいけど
やっぱり、通信制高校に行っていたことを
知られたくないな~
そんな方は、
通信制高校と全日制高校両方を運営している学校もあるので(例えば、鹿島学園高等学校)
そういう所に通えば、
通信制高校を卒業しても
全日制の高校と同じ、卒業証書をもらうことができるようです。
通信制高校は、費用が安い

一番、費用が安いのは、公立の通信制高校。
私立の通信制高校では、週に通う回数によって価格が変わってきます。
公立の通信制高校費用
入学金 | 500円くらい~ |
授業料 | 年間およそ3万円くらい |
諸費用 | 年間2~3万円くらい |
初年度合計 | おおよそ10万円前後 |
私立の通信制高校費用
入学金 | 最低2万円くらい~ |
授業料 | 年間およそ20万円くらい~ |
諸費用 | 年間2~5万円くらい |
初年度合計 | おおよそ30万円くらい~ |
「じゃあ、やっぱり安い公立の通信制高校の方がいいじゃん!」と思うのですが、
サポート体制は私立はとても充実しているので、
入学の際は、よく検討してからのほうがいいかも。
通信制高校に通っても、アルバイトや仕事と両立できる

「うまく時間を使えば、仕事やアルバイトと両立させながら高校を卒業できる」
というのも、通信制高校のメリットです。

上のグラフで、通信制高校の生徒で、勉強をしている人の中では、
1日の勉強時間を30分~1時間としている事が多いようです。
「30分~1時間の勉強時間」なら、
なんとか工夫すれば時間を作れそうではないでしょうか?
例えば、朝ご飯を食べ終わってから、
「30分間」レポートを書くための勉強をする!
というように、習慣化できれば難しいことでは、ないような気がします。
午後からは、自分の趣味の時間にあてて、
夕方から、アルバイトをする。
というようなスケジュールであれば
無理なく、アルバイトを続けながら
通信制高校の勉強もしていくことも可能だと思います。

通信制高校に通っている生徒も、仕事やアルバイトをしている人たちが多いようですね。
まとめ
「通信制高校のメリットについて」考えてみました。
・自分のペースで勉強ができる
・高校卒業資格は、「全日制高校」と同じである
・費用が安く抑えられる
・アルバイトや仕事と両立できる
学校で様々な困難に遭遇し、学校に行くのが辛くなってしまった不登校の子ども達にとって、
「通信制高校」というしくみであれば、
✅人目を気にせず、自分のペースで勉強ができる
✅自由になる時間が多く取れるので、自分の好きなことに時間を使うことができたる 等・・
不登校の子ども達も学びやすい環境が整っているように思えます。

今後の進路を考える時の参考にしていただければ幸いです
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