「学校に行きたくない」という子どもたちとその親御さんの気持ちに寄り添うブログを書いている「ココロン」って言います。
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高校生の子どもが不登校気味・・・
どうしたらいいか分からない・・・
どんなふうに対応したらいいのかしら?
そうですよね。
「どうしたらいいのだろう?」
「この先どうなってしまうのだろう?」
そんな不安が毎日頭をよこぎります。
この記事では、
高校生が不登校になった時に直面する3つの問題点とその対応について考えてみました。
これから、起こるかもしれないことを事前に分かっていれば、
心構えができます
備えることができます
結果として、お子さんの不登校の早期解決へつながります。
高校生で不登校に陥ったお子さん限定の対応法になりますが、
参考にしていただければ幸いです。
【本記事の内容】
・不登校の高校生が直面する問題とその対応
中学生・高校生の不登校の理由から回復への過程まで。サクッと知りたい方はこちらの記事で。
中学生・高校生の不登校 回復の過程について
【不登校を理解するためのおすすめ書籍】
高校生で不登校になるとどうなる?3つの問題点と対応法
高校生で不登校になるとどうなるのでしょうか?
高校生の場合、義務教育ではないので、
学校に行かれなくなってしまうと、いくつか問題点が出てきます。
①勉強の遅れ
②単位の壁
③中退の現実
それぞれの問題点と対応策を見ていきましょう。
高校生で不登校になるとどうなる? 問題点その① 勉強の遅れ
不登校の高校生が直面する問題点として、「勉強の遅れ」があります。


不登校中の学習の遅れ
どうしたらいいかしら?
不登校のお子さんも持つ方であれば、
多かれ少なかれ、こんな悩みは持っていますよね。
特に進学校の場合は、学習の進み具合も速く、
何日か休んでしまっただけでも、
学習の遅れを取り戻すのは大変です。
現在、高校では、オンライン教材(スタディサプリなど)を導入しているところも多いので、
そういったものを活用して、勉強をすすめていくのがおすすめです。
自分で勉強を進めていくのが
難しいようであれば、
✅教えてもらいながらすすめる「家庭教師」
✅個別でカリキュラムを組んでくれる「個別指導塾」
など・・
対面の授業だけでなく、
オンラインで受けられる授業もあります。
そういったものを、受けてみるのもいいかもしれません。
特に、夏休みや冬休みなどに、遅れを取り戻せれば
勉強に関して不安を取り除くことができるかもしれませんね。
高校生で不登校になるとどうなる? 問題点その② 単位の壁

高校生で不登校になった場合の問題として、「単位」という問題があります。
高校では、科目を履修するのに「単位」の問題があり、
欠席日数によっては、単位を落としてしまう事もあります。
高校卒業をするのに必要な、必履修科目と各学校で設定されている科目
高校を卒業するには、
最低卒業単位:74単位ですが、
ただ、74単位とっても各学校の基準で授業が構成されているため
卒業資格が与えられるわけではないのです。
・文部科学省により定められている「必履修科目」
・「各学校で競ってしている科目」
の両方の基準を満たす必要があります。

また、各学年で「必履修教科」というのがあり、
その教科を履修しなければ、次の学年に進級できないという問題もあります。
参考資料:総則編 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 文部科学省
文部科学省で定められている必履修科目です。
高校3年間で、以下の課目を履修しないと卒業できません。

引用:文部科学省ウェブサイトより
【要注意】各科目で1/3~1/4欠席すると留年になる⁉

留年の基準は、成績と出席日数です。
出席日数は、
登校日全体ではなく、
科目ごとの出席日数が、
1/3~1/4欠席すると、留年(原級留置)してしまいます。
各学校によって違うようなので確認してみましょう。
また、こんな科目は要注意です。
こんな科目は要注意!
・週1回しかない科目
・理科や家庭科など、同じ日に2限続けてある科目
知らないうちに、「あと1日で単位落としちゃう!どうしよう」 Σ(゚д゚lll)ガーン
ということにもなりかねません。
欠席日数が多くなってきたら、
「科目ごとに、あと何日休めるか?」ということが分かるように書き出しておいた方がよさそうです。
科目ごとにあと何日休めるか確認しておこう!
数学Ⅰ・・・あと10回
家庭科・・・あと3回
体育・・・・あと6回 等
不登校中も、学校の先生との連絡は必須!

あと何日で、単位を落としてしまうのかしら?
欠席日数が多くなってくると、
こんな心配が出てきます。
でも、学校のことは学校に聞かないとわかりません。
学校の先生と連絡を取り、確認しておきましょう。
学校の先生に確認したい事
・それぞれの課目の欠席日数と単位が切れるまであと何回か?
・定期テストを受けられない場合、どんな対応をすればよいのか?
・留年しないための救済措置はあるか?(補習、追試、レポート提出等・・)
高校生で不登校になるとどうなる? 問題点その③ 中退という現実
文部科学省の調査(平成30年度)によると、
高校生で不登校になった生徒のうち、
約25%割は、中途退学しているという調査結果があります。
(平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果)より。
高校の場合、義務教育ではないので、
欠席日数がかさんでしまうと
いずれは、「留年するか?」、「中退するか?」という選択をせまられます。

高校中退!?
うちの子、この先どうなるんだろう?
中卒で、この先だいじょうぶかしら??
たとえ高校を中退しても、道が閉ざされてしまったわけではありません。
どのような形で進路を決めるかは
お子さんとよく話し合ってみてはいかがでしょうか?
【要確認】不登校で高校を中退しても、進路も将来もあります!
たとえ高校を中退してしまったとしても
高校卒業資格を取る為には、いくつか選択肢があります。
①違う高校で高校卒業資格をとる
(通信制高校、定時制高校、不登校の子どもに対応してくれる高校 等・・)
②高校卒業認定制度を取得する
①の学校の例として
があります。
通信制高校であれば、全日制の高校のように必ずしも毎日通う必要もなく、
自分のペースで勉強ができるので、通いやすいというメリットがあります。
また、転校する条件やその学校にもよりますが、
学期途中でも入学を受け入れているところがあるので、
あまり空白期間を作らずに移れることもいいですね。
②の「高校卒業認定資格」は、文部科学省が行う試験です。
これに合格すれば、「高校を卒業したのと同等の学力がありますよ」と認めらることになります。(※高等学校卒業資格ではありません、最終学歴は中卒・・ですが、)
合格後は、次のような進路も選択できます。
✅大学進学
✅専門学校進学
✅公務員試験の受験
✅高卒以上が条件の企業への就職
高卒認定につきましては、こちらの記事でご覧いただけます。
まとめ:高校生で不登校になるとどうなる?3つの問題点と対応法
「不登校の高校生で不登校になるとどうなる?」をテーマに
不登校の高校生が直面する3つの問題点とその対応法について考えてみました。
【不登校の高校生が直面する3つの問題点とその対応】
①勉強の遅れ
➡学校で登録しているオンライン学習でまずは勉強してみましょう。
②欠席日数の問題
➡学校の先生と連絡をとり、欠席日数を確認しよう!
③中退の現実
➡たとえ中途退学になってしまっても選択肢はあります。
これから、起こるかもしれないことを事前に分かっていれば、
心構えができます
備えることができます
結果として、お子さんの不登校の早期解決へつながります。
そして、今通っている学校に行くということとは別に、
違う選択肢も視野に入れる方が、
お子さんを追い詰めずに、元気を回復させることができるかもしれません。

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