
高校生で不登校。この先が不安・・。不登校からの進路について知りたい
高校で不登校になっても、大学や専門学校に行く方法ってあるのかしら?
こんな疑問に答えます。
結論から申し上げますと、
不登校の状態から大学・専門学校への進学、高卒以上の就職をかなえる道筋は、
大きく分けて2つあります。
①高等学校に通い、高卒資格を取得する
②高校卒業認定試験を受験し合格する
こちらの記事では、
「不登校のお子さんでも通いやすい高校」や「高校卒業認定試験」についてご紹介いたします。
本記事の内容
✅不登校の高校生が大学や専門学校、就職を実現するため進路
✅高校生で不登校になった時の進路選びのポイント
✅それぞれの進路のメリットデメリット、特徴
高校で不登校に陥ってしまった時、
「高校を卒業できないのではないか・・・」
「この先、大学や専門学校にも行かれず、たいした職にも就けないのではないか・・・」
そんな不安に駆られます。
文部科学省の不登校生徒に関する追跡調査によると、
元不登校だったとしても8割以上の方が、就学あるいは就職しているという調査結果が出ており、
不登校を経験しても、多くの子どもたちは進学や就職をしているということです。
だから、今、不登校だったとしてもあきらめなくていいのです。
ただ、今通っている学校にこだわってしまうと苦しくなってしまうので、
今通っている学校に行かれなくなった時のことも考えて、
色々な選択肢があることを確認しておく必要があります。
不登校からの大学・専門学校の進学、就職をお考えの方は、ぜひ記事をご覧ください!
高校生の不登校からの進路選びのポイント

【高校生の不登校からの進路選びのポイント】
次の章からは、
「高校生の不登校から、大学や専門学校への進学・就職を実現するための進路7選」
をご紹介してまいります。
高校生の不登校から、大学や専門学校への進学・就職を実現するための進路7選

「高校生の不登校から、大学や専門学校への進学・就職を実現するための進路7選」は、こちら。
①から⑦の順番で、ご紹介いたします。
不登校状態から大学・専門学校への進学、高卒以上の就職をかなえるためには、
どんなかたちであれ、高卒資格を取ればいいのです。
その学校の偏差値が高かろうが低かろうが関係ありません。
お子さんが通うことができて、卒業ができるそれだけで十分。
自分に合った学校に通い元気を取り戻すことができれば、自ら勉強し始めますヨ。
各学校のメリットデメリットについてもご紹介しているので、
お子さんに合った学校を探していただければ幸いです。
①私立の通信制高校

通信制高校に籍をおく約6割は、不登校経験者
通学や集団活動の負荷が少なく、学校やコースの選び方によっては、通学スタイルも選べる
通信制高校は、不登校を経験したお子さんにとって学びやすいスタイルです。
【メリット】
・自分のペースで学べる
・自分の興味のあることに時間を費やせる
・学校に毎日通わなくていい
・入学のタイミングや条件の自由度が高い
・人間関係に気を使わなくてよい
【デメリット】
・学習計画を自分で立てなければならない
・さぼると単位が取れない
・友人との交流が少なく、集団生活での社会性を身につけられない
・私立サポート校の場合、費用が高くなる
【特徴】
・家での学習が主体
・学年制ではなく、「単位制」
・年に何回か学校で受ける「スクーリング」授業がある
通信制高校に関する記事は、こちら。
②公立の通信制高校

「通信制高校」は、数は少ないですが各都道府県にあります。
私立との大きな違いは、「学費の安さ」。
ただ、学習や精神的なサポートは、私立の通信制高校のほうが手厚いので、
学費は高いかもしれないけれど、私立の方が続けやすいかもしれませんね。
【メリット】
・学費が安い
・自分のペースで学べる
・自分の興味のあることに時間を費やせる
・学校に毎日通わなくていい
・人間関係に気を使わなくてよい
【デメリット】
・学習計画を自分で立てなければならない
・さぼると単位が取れない
・友人との交流が少ない
【特徴】
・家での学習が主体
・学年制ではなく、「単位制」
・年に何回か学校で受ける「スクーリング」授業がある
・学費が安い
・教科書を元に課題に添ってレポートを作成し、提出する
・基本的に4年で卒業、授業を多めにとれば、3年でも卒業できる
・入学考査は、面接と作文。都道府県によっては、学力考査もあり
③不登校受け入れに積極的な全日制私立高校

【メリット】
・同じ経験(不登校)をした生徒が周り多いので、気負わずに学校に行かれる
・環境を変えることで、子ども自身が変わるきっかけになる
・集団の中で正しい人間関係を築く「社会性」を身につけられる
・学校に通い十分学力を取戻せれば、推薦枠で大学に進学することも可能
【デメリット】
・寮生活や下宿生活にになると、学費や生活費の費用が高額になる
・子どもの様子が分からないことに、親自身不安を感じる
【特徴】
・不登校生を多く受け入れているため、そのような生徒に対する対応が整っている
・都心から離れた学校が多いため、寮生活や下宿生活などをしながら通う生徒が多い
・卒業後元気を取り戻し、大学などへ進学する生徒も多い
不登校の状態から次の進路を探すときに、多いのは「通信制高校」にて。
でも、
カウンセラーの方からお勧めいただいた私立高校
・北星学園余市高校(北海道)
・自由の森学園(埼玉)
・つげの高校(愛知)
④公立の定時制高校

定時制高校って、「働いている人が夕方から通う学校」、「ヤンキーが多くて荒れてる」ってイメージだけど、約4割の生徒が、不登校経験者なんだそうです。
(定時制課程・通信制課程の現状について 文科省 令和2年度報告書より)
クラスメイトに、「様々な年齢層」や「様々な状況」の人がいるっていうのは、
不登校を経験したお子さんにとっては、気負わずに通える環境かもしれません。
不登校からの進路選択の一つとして、入れておくのもいいかもしれないですね。
【メリット】
・中学の復習も取り入れ、自分に合ったペースで勉強できる
・空いている時間を、アルバイトや好きなことに取り組める
・様々な年齢層、様々な状況の生徒がいるので、不登校だった状況も理解されやすい
・通信制の高校と違って、友人との交流がもてる
・服装・髪型が自由
【デメリット】
・通学する必要がある(回復しきれていないと毎日通うのは辛い)
・入学時期が決まっている(1年に1度の場合が多い)
【特徴】
・少人数授業
・ほぼ毎日通学する
・基本的に4年で卒業
・高等学校卒業程度認定試験を取り入れれば、3年でも卒業できる
・定時制は、夕方から1日4時間程度
・三部制は、午前部、午後部、夜間部に分かれる
・就職へのサポートが手厚い
・成績により推薦を取って進学できる
Wikipediaに、定時制高校一覧がのっていましたので、リンクを貼っておきますね。
⑤公立高校「不登校の子どもたちに配慮した学校」

都道府県によっては、不登校のお子さんに配慮した学校を設けているところもあります。
主に小・中学校で不登校の経験があったり、
高校で中途退学を経験したりして、
これまで能力や適性を十分に生かしきれなかった生徒が、通いやすいような配慮がなされた学校です。
下記のどの学校も、「学び直し」に力をいれていています。
チャレンジスクール(東京都)
クリエイティブスクール(神奈川県):全日制普通科
パレットスクール(埼玉県):多部制(昼夜間定時制)・総合学科・単位制
地域連携アクティブスクール(千葉県):全日制普通科
【メリット】
・「学び直し」ができる
・少人数授業なので、学習の理解度が高い
・ライフスタイルや学習ペースに合わせて通学スタイルを選べる学校もある
・費用が安い(公立高校)
【デメリット】
・入学時期が基本的には、1年に一回(2月に入学考査)
【特徴】
・入学考査は、面接・作文のみのところもあれば、学力考査を行う所もある
・都道府県によって、3部制、全日制のところがある
お住まいの地域に、通える学校があるか、確認してみるといいですね。
⑥専修学校高等課程(高専)
就職のための技術を学びながら、高卒の資格を得ることができます。
専門学校の高校バージョンみたいなイメージでしょうか。
卒業後の就職率は100%ということですから、学びたい事が明確なお子さんであればおすすめです。

○○を勉強したい!
そんなお子さんにおすすめです!
【メリット】
・専門の技術力をみにつけられる
・卒業後の就職率は100%
【デメリット】
・専門の技術の勉強になるので、他のことに興味があったとき方向転換しにくい
・技術を学ぶための学校なので、毎日みっちり授業があり忙しい
【特徴】
・全国に国公私立をあわせて、57校ある(2022年現在)
・5年一貫教育
・実験・実習を重視した専門教育
・就職率100%
・卒業後に高度な技術を学ぶための専攻科を設置
文科省ウェブサイトより
⑦を卒業しなくても大学・専門学校への受験が可能 「高校卒業認定試験」

「高等学校卒業程度認定試験」というのがあって、
これは、文部科学省が行う認定試験で、年に2回行われています。
例えば、お子さんが高校に行くのがつらくなってしまった場合、
高卒認定を受けて合格すれば、
大学を受験したり、
専門学校を受けたりすることができます。
また、就職する場合には
応募条件が、高卒以上の企業に応募することができます。
ただ、注意しておかないといけないのは、
高校卒業資格ではないということです。
高卒認定は、
「高校卒業程度の学力がありますよ~」
というのを認定する資格であって、
「高校を卒業しました」
という資格ではありません。
卒業認定に受かった時点では、
最終学歴は、「中卒」です。
卒業認定合格後に、
大学に入学し、卒業すれば、
最終学歴は、「大卒」です。
でも、
卒業認定に合格すれば、
その後の頑張りしだいで
高校に行っている子ども達と同じように、
進学や就職への道が開けるというのはうれしいですね。
【メリット】
・高校を卒業しなくても、高卒資格を必要とする大学、専門学校、就職試験などに受験が可能。
・費用が安い(10科目受けたとしても、8,500円(令和5年度))
【デメリット】
・合格したとしても、高校卒業資格ではない
【特徴】
・落とす試験ではないので、それほど難しくない
高校生の不登校から、大学や専門学校への進学・就職を実現するための進路まとめ
高校生の不登校から、大学や専門学校への進学・就職を実現するための進路について考えてみました。
高校生で不登校になったとしても、色々な道があります。
お子さんに合った進路を選ぶことが、大学や専門学校への進学、就職へとつながります。
あきらめずに、すぐ行動ですね。
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