文部科学省の調査(平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果)によると、
全国の高校生で、不登校になった生徒・・・約5万人(52,723人/全体の1.6%)
だいたい1クラス40にだったとして、
2クラスに1人の割合で不登校の生徒がいるという状況です。
割合としては少ないですが、不登校は誰がなってもおかしくない状況なのです。

学校行きたくないな~

甘えてるだけ?
怠けてるだけ?
どうして学校に行かないの?
まさか自分の子どもが不登校になるなんて考えもしないのですが、
学校に行かない日が続くと、親は戸惑い不安が募ります。
今回は、高校生が不登校になってしまう原因と初期の症状について

どうして不登校になってしまったのか
考えるヒントになるよ!
こんな症状ありませんか?高校生の不登校、子どもの様子

不登校初期(混乱期)の子どもの様子は、
学校に行ったり行かなかったり、
子どもも、行くべきか休むべきかの葛藤で悩む時期。

学校に行かないといけないのは分かっているけれど
どうしても行かれないんだ・・・
この時期の子どもは、
学校は休みがちになりつつも
とっても頑張っています。
「学校は行かないといけない」
ということを頭の中で理解しているけれど、
心は、悲鳴をあげている。
そんな状態です。
こんな様子は要注意!不登校症状チェック
お子さんに、こんな様子見受けられませんか?
高校生の不登校初期の子どもの様子
・学校に行ったり行かなかったり
・遅刻や欠席がおおくなる
・授業に集中できない
・成績が落ちる
・表情がつらそう
・元気がない
・口数がへる
・身体的症状(頭痛、腹痛など)
・寝られない
・拒食、過食
・SNSの書き込みを気にする
・これまでとは、違った友達と一緒にいる
・保健室に行くことが多い
・話しかけを拒否
・イライラしている
混乱期(不登校初期)の子どもは、こんな風に感じています。
高校生の不登校初期の子どものこころ
・対人不安
・不信
・緊張
・根拠のない恐怖
・いらだち
・嘆き
・自責が強い

実は、不登校初期のなかでも微妙な変化があります。
不登校初期の子どもの変化
- 勉強、部活、友人関係などで
「どうしてこうなるの?」という疑問をもちつつも
これまでの自分を維持しようとあせっている

- 必死になっているのに思うようにいかないことが続く
- 自分や周りにいらだつ
- 何をどうしたらよいか混乱する

- 不安、焦り、怒りなどからくる混乱状態に疲れる
- 攻撃的になる
- 自暴自棄になる

子どもは、一生懸命頑張っている
学校に行かないといけないことは分かっている
でも、学校に行けなくて苦しい状態にある
ってことを早く理解してあげよう!!
不登校初期の子どもへの接し方について

高校生は思春期の時期とも重なります。不登校と思春期の関係。

不登校初期の子どもの行動とそのこころについては、以下の記事を参考にしてみてください。






まとめ
今回は、高校生の不登校初期(混乱期)について考えてみました。

不登校初期のお子さんは、
元気がなくなり、
学校を休みがちになっていますが、
「甘えているから」
「根性がないから」
学校に行かないのではありません。
学校に行かないといけないのは
分かっているけれど、
「学校に行かれない状況にある」
ということを理解してあげましょう。
そして、
信頼できる相談機関・相談者に早めに相談しましょう。
親も子も孤立しない
それが大事ですヨ。
高校生で不登校になった子どものうち
5人に1人は、今までの学校とは違う道を歩む・・中途退学していきます。
不登校の解決は元の学校に戻るだけではありません。

「子どもが次への一歩を踏み出したい」という時に
親がすぐに情報を与えてあげられるということが大事!
資料だけでも手元に置いておくのもいいですね!

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