高校生で不登校になった生徒は、減少傾向にあるものの、全国で5万人ほどいるようです。
高校生全体のうち1.5%の子が不登校になっていて、
2クラス(40人学級だとして)に1人の割合で、不登校の子どもがいる
という統計結果がでています。
不登校は、誰にでも起こりうるということです。
とはいえ、
自分の子どもが不登校になってしまうと、
「どうして不登校になってしまったのか???」
親としては気になるとことです。

うちの子、どうして学校に行かれなくなってしまったのかしら・・・
それぞれの子どもが持つ、「不安の気持ち」が大きくなり、
自分で解決できない限界が来たときに
「学校に行かない」という手段をとって、自分の心が壊れてしまうのを守っているようです。
そして、中には病気によって心の不安になるものもあるようですが、多くの場合は
学校に行っていないという「状況」が不登校であるということです。

今日は、
『高校生の不登校、その継続理由と不登校を長引かせないためにできることは何か?』
ということをテーマに考えていきたいと思います。
この記事で分かること
・高校生での不登校継続してしまう多い理由
①無気力
②不安
③人間関係
・不登校長引かせないためにできること
①不登校について理解する
②見守りつつ、次のステップを考える
③「○○したい」というときに、支えてあげる

不登校のお子さんを持つ
ママさんとパパさんの参考にしていただければ幸いです
高校生での不登校、継続理由の3つ
高校生で不登校になるきっかけや原因は、その子によって様々。
いろいろな事が重なってなって不登校になってしまうこともあります。
さて、不登校が継続してしまう理由はなんでしょう?
多い順にみていくと、
高校生の不登校が継続してしまう理由
①無気力
②不安
③人間関係
文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」より

高校生で不登校継続の理由1位:「無気力」

学校に、何となく行きたくない
学校に行く気力がわかない・・
無気力でなんとなく登校しない。
登校しないことへの罪悪感が少なく、
迎えにいったり強く催促すると登校するが長続きしない
という状況。
こんな実験があるそうです。
回答不能な問題をあたえられ続けた児童は、
回答できる問題にも正答できなかった
つまり、
コントロールできない状況が無気力になる
ということです。

それでは、
「無気力にならないために、無気力から脱却するために、どうすればいいのでしょうか?」
コントロールできない状況 ➡ コントロールできる状況にする
ということが重要なようです。
例えば、

学校に行ったり行かなかったりの状態のときであれば、
状況を改善していくことができるかもしれませんが、
完全に学校に行かなくなってしまった状態から
心が回復して行動を起こすまで、時間を必要とする場合もあります。
高校生の不登校は、単位の問題も含めて
早め早めの行動をおすすめします💛


高校生で不登校の継続理由2位:「不安」

学校に行こうとするとお腹が痛くなるの
学校が怖い・・・
人が怖い・・・
思春期は、特に揺れ動く時期。
普通に生活を送っている高校生でも不安を感じやすい時期にあります。

思春期の不安要因
✅こころの成長と身体の成長のスピードの違いによる、心と身体の不一致による不安
✅独立心が芽生える反面、傷つきやすい
✅人の目、人の評価を気にしやすい年代
✅将来への希望を持つ反面、挫折の時期でもある
✅自分の価値を考える時期
ただでさえ、こころも身体も不安定な時期に、
学校に行けない状態というのは、
不安を増幅させてしまいそうです💦
思春期と不登校の関係については、こちらの記事でもご覧いただけます。

高校生で不登校継続の理由3位:人間関係(いじめ以外)
学校でいじめがあるわけではないけれど、
なんとなく馴染めず、居場所がないような環境だと
対人不安や対人不信ということを、強く感じてしまうようです。

学校が怖い
人が怖いよ~
また、最近の傾向として、
自分の価値=周囲の仲間から認められること
と考える子供も多くなってきているようです。
周りの仲間と馴染むのに時間がかかったり、
馴染めなかったりすることは、
自己肯定感を下げる要因になります。

周りの仲間とうまくいかないってことは、
人間としての価値がないんだ・・・
また、家庭の中でも、
家族の接し方によっては、
「孤立感」を感じてしまうことも・・・

学校に行きたくてもいかれないのに
誰も分かってくれないんだ・・・
学校の人間関係でストレスを抱え、
家でも自分のことを理解してもらえないとなると
子どもは居場所がなくなります。
子どもとの接し方については、こちらの記事を参考にしてみてください。

高校生の不登校を長引かせない為にできること
不登校を長引かせないためにできることを考えてみました。
高校生の不登校を長引かせないためにできること
✅不登校の状況を理解する
✅見守りながら次のステップを考える
✅「○○したい」というときに、支えてあげる
不登校の状況を理解する
①不登校について知り、不登校の状況を受け入れる
✅まずは、知ることから。
「不登校とは何ぞや」から始めましょう!
✅そして、「不登校の状況を」受け入れる。
子どもは、
怠けて学校を休んでいるわけではない
甘えて学校を休んでいるわけではない
「不安の気持ち」が大きくなり、
自分で解決できない限界が来たときに
「学校に行かない」という手段をとって、
自分の心が壊れてしまうのを守っている状態だということを受け容れましょう。
「不登校はいつまで続くのだろう?」と親は不安を感じてしまいますが、
物語に起承転結があるように、不登校にも過程があります。
子どもを周りで支える人が
回復への過程を知っていることで
適切な対応や判断をすることができるので、
✅不登校の過程を知ることは大事!


✅家を居場所にできるような雰囲気づくり
学校に行く行かないの前に、
子どもが元気になるということが大事。
元気になれば、
○○したい
○○してみようかな・・・という自分を肯定する言葉も出てきます。
その為には、
家で安心して生活でき、
子どものありのままを認めることが重要!

家庭内で抱え込まず、相談しよう
はじめての子育て
はじめての不登校
不登校で悩んでしまうことは、当たりまえです。

でも、家庭の中だけで解決しようとすると行き詰ってしまうこともあります。
早めに相談することが
不登校を早く解決することにつながります。
悩まず相談してみましょう!

見守りながら、次へのステップを考える
不登校状態の改善・回復 = 元の学校に戻る
という一つの目標に縛られると
子どももつらくなってしまうかもしれません。
その子によって、
回復の過程は様々ですが、
やはり、子どもを支える親の理解と行動力が
不登校への回復には、影響を与えることはあると思います。
不登校だからといって不幸になるわけではありません。
不登校になったからといって、将来がないわけではありません。
不登校をきっかけに自分らしい道を見つけることが大事なことだと思います。
元不登校生いおりさんのTwitterより
学校に行けなくなって絶望してると視野が狭くなりがちで
— いおり@元不登校(7年間) (@iorimiyake) September 4, 2020
学校に行けないとダメ
学校に行くことがゴール
だと僕は思ってしまっていた
でもこれって違うよね
ゴールは自分がどんな人でいたいか
笑顔が多い人になりたい、幸せな人でいたい
学校はゴールじゃない
幸せになる1つの手段ってだけだよ
全日制以外の高校以外についても知っておきましょう。
たとえ、「今までの高校に行かない」という選択をしたとしても
ても高卒認定試験に合格すれば、
大学や専門学校の受験資格を取得する子ができるし、
公務員試験や高卒条件の会社にも応募可能です。


まとめ
今回は、「高校生の不登校継続理由」と「不登校を長引かせないためにできること」
についてかんがえてみました。
高校生での不登校継続理由多い順
①無気力
②不安
③人間関係
心の回復には、不登校になった子どもを支える親の理解と行動力が重要!
高校生の不登校状態を長引かせないためにできること
①不登校について理解する
②相談する
③見守りつつ、次のステップを考える

不登校のお子さんを持つ
ママさんとパパさんの参考にしていただければ幸いです
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