【精神科医の本から学ぶ】不登校は病気なの?

悩み 不登校の原因と回復への道のり
画像引用:UNSPLASH

こんな風に考えたことありませんか?

悩む保護者
悩む保護者

昨年までは元気に学校に行っていたのに・・
不登校になってしまうなんて
病気になってしまったのかしら・・・

そうですよね。

「学校に行かなくなってしまうなんて、
もしかしたら病気かも・・・」

そういう風に思ってしまうのも分かります。


でも、本当に不登校は病気なんでしょうか?

この記事では、
「不登校は病気なの?」をテーマに考えていきたいと思います。

この記事で分かること

・不登校は病気じゃないという理由

・不登校が病気じゃないなら、親は何をしてあげられるのか?

不登校は病気じゃない

精神科医の関口宏さんが書かれた本「引きこもりと不登校」の中で、


「不登校(ひきこもり)は病気なのか」


ということについて、こう書かれています。

「ひきこもりは病気なのでしょうか?」
とたずねられることがあります。

「社会的ひきこもり」とは、
あきらかな精神障害を持たない人たちのことを指します。

そういう点では、
医学的な病気によって起こるものではないとされているわけです。


しかし、
引きこもりが長引くことによって、

そこから二次的に、
強迫症状や対人恐怖症などの
症状が出てくることがある
といわれています。

引きこもりと不登校 ~こころの井戸を掘る時~ 関口宏 著 講談社 p16

不登校は「状況の病気」

「引きこもりと不登校」の著者、精神科医の関口さんによると、

不登校は、

その子自身には、病気がないけれど
その子の置かれている状況に問題がある

「状況の病気」ということです。


悩む保護者
悩む保護者

状況の病気ってどういうこと?

「状況の病気」ということを例えると
不登校は、倒産した企業の社長さんと似ています。

画像引用:いらすとや

倒産した企業の社長さんの場合、

「倒産した企業の社長」

まじめに働いても働いても増えていく【莫大な借金】 ☜もともとの問題

最初は、病気ではなかったけれど
絶望、苦しみの果てに、「うつ病」になる場合もある ☜二次的な病気


不登校・引きこもりの子どもはどうでしょう?

「不登校・引きこもりの子ども」

まわりに合わせなきゃという【プレッシャー】 ☜もともとの問題

から逃れるため
家にひきこもることに



最初は、病気ではなかったけれど、

「学校に行かれない自分はダメな奴」
「こんな自分はもうだめだ」

という自己否定をしているうちに
うつ病、強迫性障害などになる場合もある。 ☜二次的な病気

倒産した企業の社長さんも
不登校の子供も、


最初は病気だったわけではありません。


問題を抱えているうちに
二次的に病気になってしまう事もある
という事です。

「不登校は病気でない」なら親は何をしてあげられるのか?

あきらかな精神障害を持たない場合において、

「不登校は病気でない」なら、
親は子どもに何をしてあげられるのでしょうか?

不登校にある状況を理解してあげる

親子の会話
画像引用:UNSPLASH

まずは、その子の状況を理解してあげることから。

ココロン
ココロン

不登校になっているのは、

病気じゃない


甘えているわけではない

怠けているわけではない

ということを理解してあげましょう


「不登校の状況」にについては、
こちらの記事でもご覧いただけます。

もしよろしければ、参考になさってみてください。

【知ってると親は楽!】中学生・高校生の不登校の回復への過程 3ステップ
「【知ってると親は楽!】中学生・高校生の不登校の回復への過程 3ステップ」をテーマに考えます。 先の見えない「不登校」の問題に対して、一般的な不登校回復への過程を確認することで不安を軽減してくれます。それぞれの時期に合った対応も仕方も確認できます。

不登校になった時、親ができることってなんだろう? お子さんの「SOS」に気づいてあげよう
子供が不登校になった時、親ができることはの一つは理解してあげること。 不登校は、お子さんからのSOS。学校に行かれないほどの困難にぶつかり、辛く、重く、苦しい状態になっていて、「もう無理、辛い、助けて」という信号なのです。

不登校の問題で親が孤立しない、誰かとつながる・相談する

画像引用:UNSPLASH

初めての子育て
初めての不登校・・・。

分からないことだらけで
悩んでしまうのは当たり前です。

相談機関は、いろいろあります。
不登校を専門に取り扱っている児童精神科というのも、
ありますが、

気軽に相談できる場所もこんなところがあります。

①不登校専門のNPO支援団体

②自治体の相談窓口

③親の会

④スクールカウンセラー

④カウンセラー

不登校の相談機関についての記事はこちらでもご覧いただけます。

子供が不登校になったら・・②相談してみよう
お子さんが不登校になってしまった時に相談できるところをまとめてみました。①不登校専門NPO法人②自治体の相談窓口③親の会④スクールカウンセラー⑤カウンセラー一人で悩まずに相談してみましょう。

もちろん、
学校の先生とも連絡をとっておいた方がいいですね。

学校での子どもの様子を聴いたり、

再登校の際には、
学校との連携は不可欠です。

普段から先生との連絡をとりつつ
良好な関係を保ちたいものです。


ココロン
ココロン

家族の中だけで解決しようとすると、
行き詰ることが多いので、

誰かに相談してみましょう!




「不登校は病気じゃない」とはいえ、

でもやっぱり、不登校は病気かも・・と思うなら迷わず受診を!

悩む保護者
悩む保護者

本当に病気じゃないのかよく分からない

もしかしたら、病気かも・・

というように、
悩んでいるのであれば、
とりあえず医療機関を受診してみた方がいいと思います。


病気でなかったら安心できるし・・。


もしかしたら、
病気のせいで不登校になってしまっているのかもしれないし・・。


いずれにしても、
専門家から判断してもらえれば
親は安心できますよね。

参考までに、
「精神疾患がある場合のサイン」があるようなら
早めに医療機関や専門家に相談してみましょう!

✅よく眠れていない

✅食事が摂れていない・体重が減った

✅月経が止まった

✅本人が感じている苦痛がとても強い
本人が耐えられないほど「怖い」と感じている

✅学校生活や家庭生活に著しく支障がある
授業に出られない
清潔さを保てない
体力が著しく落ちている

✅社会とのかかわりが全くない

「思春期のこころの病~悩みと病の見分け方~」については、
NHK厚生文化事業団のパンフレットがとても分かりやすくのっています。
参考になさってみてください。

不登校にある状況(環境)を変えてみる

女子高校生
画像引用:PAKUTASO

「不登校は状況の病気」ということでしたが、
だったら、状況を変えてあげれば不登校は解消されるかもしれません。

✅何か好きなことや興味のあることがあればやってみる。

✅小学校・中学校であれば、フリースクールに通ってみる。


✅高校生であれば、通信制高校に転入・編入する。

でも、住んでいる周りにどんな通信制高校があるかわかりませんよね。

いろんな通信制高校を一括で資料請求して比較できる!

というサイトもあるので、資料だけでも取り寄せてみるのもいいかもしれません。

ココロン
ココロン

親が情報を持っているっていうのは大事!

まとめ

「不登校は病気なの?」について考えてみました。

不登校や引きこもりの子どものほとんどは、
精神疾患をともなう病気では
ないということですが、

不登校や引きこもり状態が長引くことで
二次的に病気を患ってしまう事もある
ようです。

親ができることは、
子どものこころを理解してあげる

相談する(親が孤立しないことが大事です!)

不登校にある状況(環境)を変えてみる

思春期のお子さんは特にですが、

子どもの心は日々、変化しています。

二次的に病気にならないためにも
早め早めの行動が大事!

また、早く行動する(不登校状態の環境をかえる)ことで、
不登校で傷ついた心の回復も早めてくれるかもしれません!

ココロン
ココロン

早め早めの行動が大事ですよ!

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