こんな風に考えたことありませんか?

昨年までは元気に学校に行っていたのに・・
不登校になってしまうなんて
病気になってしまったのかしら・・・
そうですよね。
「学校に行かなくなってしまうなんて、
もしかしたら病気かも・・・」
そういう風に思ってしまうのも分かります。
でも、本当に不登校は病気なんでしょうか?
この記事では、
「不登校は病気なの?」をテーマに考えていきたいと思います。

不登校は病気じゃない
精神科医の関口宏さんが書かれた本「引きこもりと不登校」の中で、
「不登校(ひきこもり)は病気なのか」
ということについて、こう書かれています。
「ひきこもりは病気なのでしょうか?」
とたずねられることがあります。
「社会的ひきこもり」とは、
あきらかな精神障害を持たない人たちのことを指します。そういう点では、
医学的な病気によって起こるものではないとされているわけです。
しかし、
引きこもりが長引くことによって、そこから二次的に、
引きこもりと不登校 ~こころの井戸を掘る時~ 関口宏 著 講談社 p16
強迫症状や対人恐怖症などの
症状が出てくることがあるといわれています。
不登校は「状況の病気」
「引きこもりと不登校」の著者、精神科医の関口さんによると、
不登校は、
その子自身には、病気がないけれど
その子の置かれている状況に問題がある
「状況の病気」ということです。

状況の病気ってどういうこと?
「状況の病気」ということを例えると
不登校は、倒産した企業の社長さんと似ています。

倒産した企業の社長さんの場合、
「倒産した企業の社長」
まじめに働いても働いても増えていく【莫大な借金】 ☜もともとの問題
⇩
最初は、病気ではなかったけれど
絶望、苦しみの果てに、「うつ病」になる場合もある ☜二次的な病気
不登校・引きこもりの子どもはどうでしょう?
「不登校・引きこもりの子ども」
まわりに合わせなきゃという【プレッシャー】 ☜もともとの問題
から逃れるため
家にひきこもることに
⇩
最初は、病気ではなかったけれど、
「学校に行かれない自分はダメな奴」
「こんな自分はもうだめだ」
という自己否定をしているうちに
うつ病、強迫性障害などになる場合もある。 ☜二次的な病気
倒産した企業の社長さんも
不登校の子供も、
最初は病気だったわけではありません。
問題を抱えているうちに
二次的に病気になってしまう事もあるという事です。
「不登校は病気でない」なら親は何をしてあげられるのか?
あきらかな精神障害を持たない場合において、
「不登校は病気でない」なら、
親は子どもに何をしてあげられるのでしょうか?
不登校にある状況を理解してあげる

まずは、その子の状況を理解してあげることから。

不登校になっているのは、
病気じゃない
甘えているわけではない
怠けているわけではない
ということを理解してあげましょう
「不登校の状況」にについては、
こちらの記事でもご覧いただけます。
もしよろしければ、参考になさってみてください。


不登校の問題で親が孤立しない、誰かとつながる・相談する

初めての子育て
初めての不登校・・・。
分からないことだらけで
悩んでしまうのは当たり前です。
相談機関は、いろいろあります。
不登校を専門に取り扱っている児童精神科というのも、
ありますが、
気軽に相談できる場所もこんなところがあります。
①不登校専門のNPO支援団体
②自治体の相談窓口
③親の会
④スクールカウンセラー
④カウンセラー
不登校の相談機関についての記事はこちらでもご覧いただけます。

もちろん、
学校の先生とも連絡をとっておいた方がいいですね。
学校での子どもの様子を聴いたり、
再登校の際には、
学校との連携は不可欠です。
普段から先生との連絡をとりつつ
良好な関係を保ちたいものです。

家族の中だけで解決しようとすると、
行き詰ることが多いので、
誰かに相談してみましょう!
「不登校は病気じゃない」とはいえ、
でもやっぱり、不登校は病気かも・・と思うなら迷わず受診を!

本当に病気じゃないのかよく分からない
もしかしたら、病気かも・・
というように、
悩んでいるのであれば、
とりあえず医療機関を受診してみた方がいいと思います。
病気でなかったら安心できるし・・。
もしかしたら、
病気のせいで不登校になってしまっているのかもしれないし・・。
いずれにしても、
専門家から判断してもらえれば
親は安心できますよね。
参考までに、
「精神疾患がある場合のサイン」があるようなら
早めに医療機関や専門家に相談してみましょう!
✅よく眠れていない
✅食事が摂れていない・体重が減った
✅月経が止まった
✅本人が感じている苦痛がとても強い
本人が耐えられないほど「怖い」と感じている
✅学校生活や家庭生活に著しく支障がある
授業に出られない
清潔さを保てない
体力が著しく落ちている
✅社会とのかかわりが全くない
「思春期のこころの病~悩みと病の見分け方~」については、
NHK厚生文化事業団のパンフレットがとても分かりやすくのっています。
参考になさってみてください。
不登校にある状況(環境)を変えてみる

「不登校は状況の病気」ということでしたが、
だったら、状況を変えてあげれば不登校は解消されるかもしれません。
✅何か好きなことや興味のあることがあればやってみる。
✅小学校・中学校であれば、フリースクールに通ってみる。
✅高校生であれば、通信制高校に転入・編入する。
でも、住んでいる周りにどんな通信制高校があるかわかりませんよね。

というサイトもあるので、資料だけでも取り寄せてみるのもいいかもしれません。

親が情報を持っているっていうのは大事!
まとめ
「不登校は病気なの?」について考えてみました。
不登校や引きこもりの子どものほとんどは、
精神疾患をともなう病気ではないということですが、
不登校や引きこもり状態が長引くことで
二次的に病気を患ってしまう事もあるようです。
親ができることは、
①子どものこころを理解してあげる
②相談する(親が孤立しないことが大事です!)
③不登校にある状況(環境)を変えてみる
思春期のお子さんは特にですが、
子どもの心は日々、変化しています。
二次的に病気にならないためにも
早め早めの行動が大事!
また、早く行動する(不登校状態の環境をかえる)ことで、
不登校で傷ついた心の回復も早めてくれるかもしれません!

早め早めの行動が大事ですよ!

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