不登校に関するブログを書いている「ココロン」です。
Twitter(ココロンママの不登校ノート)でも、
不登校のお子さんやその家族の方の気持ちが楽になるようなメッセージをつぶやいています。
この記事では、
・子どもが不登校になってしまい、その原因が分からない方
・「学校に行きたくない」と子供に言われて、困っている方
のために、
- 中学生・高校生の不登校で多い原因4つ
- 不登校になり始めの子どもの症状
を考えていきます。

中学生・高校生の「学校に行きたくない」、不登校になる主な原因4つ

文部科学省の調査によると、高校生で不登校になる主な原因は以下の4つ。
中学生・高校生の「学校に行きたくない」、不登校になる主な原因4つ
①いじめ以外の人間関係
②学業不振
③家庭の事情
④入学、転入・編入、進級時の不適応
でもホントは、「学校に行きたくない」原因は一つでなく、いろいろな事が絡み合っていることが多いようです。

どうして学校に行きたくないのか原因を知ることも大事だけど、
「学校に行かなきゃいけないと分かっているけど、行かれない」
という子どもの気持ちを理解してあげることも大事だよ!
中学生・高校生の不登校原因1位は、「人間関係」

高校生が不登校になる原因の約2割(17.5%)は、いじめ以外の人間関係。
心理学者のアドラーは、こんな言葉を残しています。
「人間の悩みは、全てが対人関係の悩みである」
特に、この時期の子どもにとって、「仲良しグループ」はとっても大事!
人間関係で悩んでしまうことも多いようです。
そして、思春期特有のの心の在り方とも関係があります。
・友達からどう思われているか?に関心が強い時期
・友達に絆を求める時期
・SNSの普及による、密すぎる友達関係
「友達から自分がどう思われているか?」に強い関心を示す時期
・自分が友達から好かれているか?
・友達として受け入れられているか?
・人の目を気にする時期
友達に強いきずなを求める時期
思春期の人間関係は、仲間意識を強める関係。こんな特徴がみられます。
・仲間意識が強い
・クラスの中でもグループ分が分かれる
・他のグループの子と話しにくい
・グループ内で、個人的なことや内面的な事を話すことで絆が深まる
他のグループの子と自分たちを分けて、
「俺ら、あいつら」・「うちら、あの子たち」と分けて呼んだりして、
グループ内の境界線を鮮明にしていったり、
仲間の中だけで秘密や個人的な事を打ち明けて、親密性を高めたり・・・そんな時期。
みんなが親密性を高めたグループを形成している時に
グループに馴染めない
グループに入れない
ということは、かなりつらい状況です。
SNSが普及による、密すぎる友達関係

SNSの普及で、学校でも、家でも24時間友達と繋がれる状態になりました。
仲が良いときはいいかもしれませんが、一度関係がこじれると辛い状況です。
SNSの普及による子どもへの影響
・「誰と誰が○○に遊びに行っている」など、知らなくてもいい情報が入ってくる
・お互いの顔や表情をみない即レス文化の中では、コミュニケーションのすれ違いが起きやすい
・他人と比較してしまう
・常に完璧を求めてしまう
仲が良かったと思っていた友達が、
SNS経由で他の子と遊びに行っていると知ることで、落ち込んでしまったり・・・。
顔を見ながら話すことであれば、
お互いの表情を見ながら言葉を選んで話すことも、
短文&即レスで、相手の気持ちを考えずに返答してしまいます。
また、友達の投稿を見ることが自分との比較になります。
東京大学の研究によると、
SNSを見る頻度が高い10代の女子は、やせ願望が強いという研究も発表されています。
中学生・高校生の不登校原因2位は、「学業不振」

一般の高校生を対象とした調査においても、
日常的な生活を送るうえで「ストレス」と感じることの上位は、この2つ。
・勉強のこと
・進学や進路のこと
一生懸命に勉強して入った学校であっても、
「今の学校の勉強の進むペースが、子どもに合っているのか?」
といういことを、もう一度確認してみるのは大事なことです。
特に、
・進学校
・自分の実力以上の学校
に入学した場合、勉強への負担は相当のものになります。
✅授業が進むのペースが速い
✅課題の量が多い
✅やることが多すぎる
(勉強だけでも大変なのに、行事、部活、その他やることがありすぎる)

現在、自宅でも学習できる環境が整っています。
オンライン学習で、学習の遅れを取り戻すのもおすすめ!

中学生・高校生の不登校原因3位は、「家庭の事情」

上記、文部科学省の調査により、以下の家庭の事情も不登校の原因に挙げられています。
・家庭の生活環境の変化
・親子関係をめぐる問題
・家庭内の不和
不登校になる原因は、一つではなく絡み合っていることが多いです。
家庭の事情だけが、不登校の原因ではありませんが、
家庭の状況は、どんな子供も少なからず影響を受けます。
「家を居場所に」というのが不登校を解決させるキーワードになっています。
中学生・高校生の不登校原因4位は、「入学、転入・編入、進級時の不適応」

ストレスの原因となる出来事を「ストレッサー」と言います。
強い「ストレッサー」は、大きなストレス反応を示します。
子どもにとって、
受験
入学
転入・編入
進級時のクラス替え
は、強いストレス。
更に、学校だけでなく家庭の状況の変化等が重なると、
子どもにとっては、親が思う以上の大きなストレスがかかっています。
「学校に行きたくない」中学生・高校生の不登校:子どもの症状チェック

不登校初期(混乱期)の子どもの様子は、
学校に行ったり行かなかったり、
子どもも、行くべきか休むべきかの葛藤で悩む時期。

学校に行かないといけないのは分かっているけれど
どうしても行かれないんだ・・・
この時期の子どもは、
学校は休みがちになりつつも
とっても頑張っています。
「学校は行かないといけない」
ということを頭の中で理解しているけれど、
心は、悲鳴をあげている。
そんな状態です。
こんな様子は要注意!不登校症状チェック
お子さんに、こんな様子見受けられませんか?
中学生・高校生の不登校初期の子どもの様子
・学校に行ったり行かなかったり
・遅刻や欠席がおおくなる
・授業に集中できない
・成績が落ちる
・表情がつらそう
・元気がない
・口数がへる
・身体的症状(頭痛、腹痛など)
・寝られない
・拒食、過食
・SNSの書き込みを気にする
・これまでとは、違った友達と一緒にいる
・保健室に行くことが多い
・話しかけを拒否
・イライラしている
混乱期(不登校初期)の子どもは、こんな風に感じています。
中学生・高校生の不登校初期の子どものこころ
・対人不安
・不信
・緊張
・根拠のない恐怖
・いらだち
・嘆き
・自責が強い

子どもは、一生懸命頑張っている
学校に行かないといけないことは分かっている
でも、学校に行けなくて苦しい状態にある
ってことを早く理解してあげよう!!
不登校初期の子どもへの接し方について

高校生は思春期の時期とも重なります。不登校と思春期の関係。

不登校初期の子どもの行動とそのこころについては、以下の記事を参考にしてみてください。




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