不登校になると、家で過ごす時間が増え、
ゲームにはまってしまうお子さんも少なくありません。
スマートフォンが普及したこの時代、
ゲームをやるのは簡単になりました。

いい加減にしてよ!
朝までゲーム?何考えているの!?
子どもがゲームにはまり、心配のあまり、このようなことも言ってしまいがちです。
この記事では、「不登校とゲーム依存」について、
日本初のインターネット依存治療の専門外来
国立病院機構 久里浜医療センターの院長をされている「樋口進さん」が書かれた本
を参考に考えていきたいと思います。

不登校のお子さんを持つ
ママさんとパパさんの参考にしていただければ幸いです
不登校の子どもはゲーム依存になりやすい
日本初のインターネット依存治療の専門外来
「国立病院機構 久里浜医療センター」院長さんが書かれた本
の中で、ゲーム依存になりにくい人がこのように書かれています。
ゲーム依存になりにくい人

✅社会的能力が高い
✅自己評価が高い
✅行動の自己コントロールがうまくできている
✅学校でうまくクラスに溶け込んでいる
✅学校が楽しいと感じる
現実生活が充実していて自分のアイデンティティーを確認しやすい人や、
現実生活の中に自分の居場所があると感じている人が、ゲーム依存に陥るのは稀です。
スマホゲーム依存症樋口進 著 内外出版社 p58
こう考えると、
不登校という状況は、ゲーム依存になりやすい状況という事になります。
ゲーム依存になりにくい人の特徴と反対にある特徴が
不登校の子ども達に多く見られるという事だからです。

不登校からの現実逃避

依存という問題を抱えている時に、
最も重要なキーワードが「現実逃避」のようです。
ゲーム依存だけでなく、
覚せい剤依存症
アルコール依存症
ギャンブル依存症等・・・
依存症になってしまうきっかけは、
「現実逃避」から気分転換にやりはじめたことが
繰り返すことによって、やめられなくなってしまうということが多いようです。

そう考えると、不登校の子ども達も
「学校に行くの嫌だな~」という現実逃避をきっかけに
ゲームを始めて、はまってしまうということも
大いに考えられそうです💦
スマホゲームは、依存になりやすい!?

更に、怖いな~と思うのが、従来のゲームに比べ、
「スマホのゲームは依存になりやすい」という事実です。
スマホゲームの特徴
・終わりがなない(常にアップデートされている)というスマホゲームの性質
・常に持ち歩ける、スマホゲームの手軽さ
・ガチャによるギャンブル同様の脳への刺激
かつてのゲームは、「クリア」という明確なゴールがあったため、
徹夜でゲームをしたとしても、
クリアできれば、「日常」に戻ることができましたが、
スマホのゲームでは、常にアップデートされるため「クリア」というゴールが存在しない。
というスマホゲームの特徴が、依存性を高めやすいようです。
また、
スマホが私たちにとって手放せないルーツになった今、「スマホゲームの手軽さ」により、
頭の中でゲームがずーっと続いている状態ということ。
それに加え、「ガチャ」というギャンブル性によって、
スマホゲームへの依存はあっという間に進んでしまうようです。
「不登校の子どものゲーム依存」、親は何ができるの?
不登校の子どもが、ゲーム依存かもしれないと思ったとき、
親はどうすればいいのでしょうか?
「もしかしてゲーム依存?」と早く気づいてあげる
スマホゲームはあっという間に依存に発展してしますようです。
「どうしよう??」と悩んでいる間に、依存状態になってしまうことも・・・

「依存かな?」と思ったら、
周りの人がその状態に早くに気づいてあげることが大事なようです。
日本初のインターネット依存治療の専門外来
「国立病院機構 久里浜医療センター」のウェブサイトに掲載してある
IAT : Internet Addiction Test (インターネット依存度テスト)というのがありますので、
是非チェックしてみてください。
医療機関に相談してみる
「ゲーム依存かも?」と思われたら、
早めに医療機関やNPOなどの支援団体にに相談した方がよさそうです。
・日本初のインターネット依存治療の専門外来:「国立病院機構 久里浜医療センター」
・ネット依存・ゲーム依存への回復を支援サービスを提供する「MiRA-i」
不登校中にゲームに没頭していも、取り上げてはいけない
「ゲーム依存に子どもがなってしまうかも?」と思ったとき、
簡単にできるのが、「取り上げること」ですが、
これはどうやらNGのようです。
スマホゲームに没頭する患者さんの姿に直面したご家族は、
本人の健康や将来に強い危機感を覚えます。そこでスマホの取り上げやWi-Fiやネット回線を切断するといった強硬手段に出たところ、
本人が大暴れし、ご家族がけがを負ってしまうこともあります。最も避けなければいけないのが暴力
「バトル」に発展する可能性のある
スマホゲーム依存症
スマホの取り上げやWi-Fiの切断は、避けておくのが賢明でしょう。樋口進 著 内外出版社 p206
不登校経験者の方のゲームとのつきあいかたについてはこちら
まとめ
「不登校の子どもとゲーム依存」について
日本初のインターネット依存治療の専門外来
国立病院機構 久里浜医療センターの院長をされている「樋口進さん」が書かれた本
から考えてみました。
✅不登校は依存になりやすい条件が整っている
✅スマホゲームの依存はあっという間に進む
✅「ゲーム依存かな?」と思ったらすぐに相談

不登校のお子さんを持つママさんとパパさんの参考にしていただければ幸いです
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