「学校に行きたくない」という子どもたちとその親御さんの気持ちに寄り添うブログを書いている「ココロン」って言います。
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Twitter(ココロンママの「学校行きたくない」想いによりそう思春期ポジティブ子育てラボ)でも、
学校に行きたくない子ども達やその親御さんへの応援メッセージをつぶやいているので、もし良かったらご覧ください。
今回は「良い子と不登校」の関係について、考えてみます。
まずは、いわゆる「良い子」ってこんなイメージでしょうか」?

親にとっての自慢の種だった「良い子」。
そんな「良い子」が不登校になってしまった時、こんな風に考えてしまいがちです。

昔は手のかからない良い子だったのに、
どうして不登校になっちゃったんだろう・・・
「良い子」=「不登校」ではないけれど、
「手のかからない良い子」が、不登校におちいりやすい要素をもっている
という指摘はあります。
この記事では、
✓ 「手のかからない良い子」が何らかの原因で挫折した場合に、不登校におちいってしまう理由
について考えていきます。
また、
✓ 「手のかからない良い子」が、不登校になってしまった時の親の接し方
についても、いろいろな専門家の意見をまとめたものを提案していきますので、参考にしていただければ幸いです。

お子さんの不登校回復のヒントになれば、うれしいです
子どもが「学校行きたくない」っていうのはどうして?

中学生・高校生で不登校になる4つの原因

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「手のかからない良い子」が、中学生・高校生で不登校におちいる理由

ところで、良い子の何がダメんでしょう?
親にとって「良い子」である我が子は自慢の種だし、
できるなら、「ずーっと良い子でいて欲しい」って思うのですが・・・。
「良い子」は、
自分の気持ちよりも、親の期待にそった行動を優先してしまう
ということなんですよね。
だから、
学校や周りと上手くいっているように見えても、
こころの中では、ストレスをため続けている
「偽りの自分」を演じ続け、
「いい子」になり続けられなかった時、
息切れを起こして、「不登校」という道を選ばざるをえなかった
ってことなのです。

不登校の原因が「良い子」ではないけれど、
「良い子でいる」っていうことは、ストレスが多かったってことですね
「良い子」をこんな風に定義しているかたもいらっしゃいます。
自分の気持ちよりも、親の期待にそった行動を優先してしまう子どもで、
裏を返せば、「子供らしさを失ってしまった子ども」
✅反応が乏しい
✅言われたことしかやらない
✅ストレスに弱い
「良い子のこころが壊れるとき」 山登 敬之 講談社 p24より)
中学生・高校生で不登校になった「良い子」の問題点

自分の気持ちよりも、親の期待に沿った行動をする「良い子」は、
「思春期以降の心の発達」をさまたげてしまい、心に問題を抱えてしまいます。
自分の気持ちよりも親の期待にそった行動をする「良い子」にありがちな心の問題
✅自分と他人との調整がうまくできない
✅「良い子」のかたちに自分を合わせてしまう
✅心の中に「怒り」を抱えていて、怒りをうまく表現できない
✅自分を肯定できない
✅「肥大した自己イメージ」をもっている
✅気持ちをどう伝えていいか分からない
✅生きている実感に乏しい
✅心の底にいつも不安を抱えている
「良い子のこころが壊れるとき」 山登 啓之 著 講談社より
「良い子」のキャラが、思春期以降のこころの発達に影響をおよぼす

思春期は、
性格形成が発展途上
体が大きく変化していき
心身ともに不安定な時期
周りからどう見られているかによって決められる、こうあるべき「理想の自分(自己)」と
自分が自分をどう思っているかによって決まる、こうであろう「本当の自分(自我)」をすり合わせる時期で、
思春期以降に出合う仲間や友人との出会いによって、自分を確立していきます。
でも、親の気持ちを優先してしまう「良い子」のままでは、友達との関係を築きにくい。
「良い子」のままでいつづけるということは、
「理想の自分(自己)」と「本当の自分(自我)」をすり合わせる経験をもてず、「自分」を確立できない
ということなのです。

✅自分を大切にする気持ち「自己愛」が不安定になる
・過剰に自分を責めてしまう
・自傷行為を繰り返してしまう
・誇大すぎる自己イメージをもってしまう
✅自分が何を求めているのか分からなくなる。 分かったとしてもそれをうまく表現できない。
「○○」したいという欲望は、他者が存在するからそう思うことができます。
友達などの「他者」との関係を築けない場合、他者との関りが少なく、「○○したい」という欲望がわいてこない
「承認をめぐる病」斎藤環 日本評論社 より

「良い子」が原因で不登校になるって訳ではないけれど、
「良い子でいつづけること」は、不安定な心をうみだしやすいようです。
中学生・高校生で不登校になった「良い子」が、自分らしさを取り戻すために親できる対応

子どもが、他人の目よりも
「自分が何をしたいのか?」
に従って生きていくにはどうしたらよいのでしょう?
「良い子」を脱して、自分を取り戻すために親ができること
①「いい子」という偽りの自分である「否定的な自己像」や「否定的な感情」、
良い子を演じ続けてきた「苦しみ」や「辛さ」を受け入れる
②子どもが信頼を裏切らない「他者」との関係をもてるように導いてあげる
良い子としての「否定的な感情」や「苦しみ」「辛さ」を受け入れる

まずは、お子さんの「辛い気持ち」や「苦しみ」、「自己否定的な感情」を受け止め、受け入れるてあげるということが大事です。
親が「良い子になる為に偽りの自分を演じ続けていた子ども」を受け入れてあげて、
子どもの気持ちを理解しようと、共感すると、
子どもの背負っていた心の重さ、悩みや不安を和らげることができます。
もし、身体に不調が出ている場合は、
いい子として生きる為の「偽りの自分」を演じ続け
『「本音」を押し殺しながら生きてきた「SOS」かも』と気づいてあげることは重要です。
お子さんの「S.O.S」に気づくための身体のサイン

子どもが不登校になった時の基本の接し方

家を居場所にするメリット

「良い子からの卒業」は、信頼を裏切らない他者との出会い

まずは、お子さんが自分を押し殺してまでも、
求められる理想的な状態でいようと努力しつづけいたという
「苦しみ・つらさ」を理解してあげることは絶対必要。
でも、お子さんが「良い子」を脱するには、分かってあげるだけダメみたいなんですよね。
親以外の「信頼を裏切らない他者との出会い」
が必要なのです。
もし今、お子さんが不登校の状態なら、
不登校の子とを理解してくれて、
不登校である状態を責めたりしない
ありのままのお子さんを理解してくれる人
との出会いがあれば、
「良い子」を脱して、自分らしく生きていくことができます。
「承認をめぐる病」斎藤環 日本評論社 より

・友達
・学校の先生
・保健室の先生
・塾の先生
・家庭教師の先生
・おじいちゃん、おばあちゃん
・カウンセラー等・・・
どこに、そういう出会いがあるか分かりませんが・・・。

もし、お子さんが、「家から出る機会がほとんどない」ということであれば、
まずは、親が関係をもつということがおすすめ。
親のつながりがきっかけになって、子どもが出会うきっかけになるかもしれません。
「手のかからない良い子」が、中学生・高校生で不登校におちいる理由は○○のまとめ
「手のかからない良い子」が、中学生・高校生で不登校におちいる理由は○○をテーマに考えてみました。
✅ 良い子は、自分の気持ちよりも親の期待にそった行動をとってしまう
✅ 良い子でいつづけることが、思春期以降のこころの発達をさまたげてしまう
✅ 良い子からの卒業は、
①親が「良い子」の辛さや苦しみを理解してあげること
②信頼を裏切らない他者と出会い

お子さんの笑顔がもどるといいですね。
参考にしていただければ幸いです。
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