「不登校に陥る子どもたち」~思春期のつまづきから抜け出すためのプロセス~ 成重竜一郎 著

不登校に陥る子どもたち おすすめの本
不登校に陥る子どもたち



「もっと早くこの本に出合っていればよかった」

それが一番の感想です。



どうして不登校になってしまったのか?

どうしたら不登校の状態から抜け出せるのか?

これからどのように、回復していくのか?

そんな疑問に児童精神科医の視点から
分かりやすく応えてくれる本それが、

不登校に陥る子どもたち: 「思春期のつまずき」から抜け出すためのプロセス

でした。



「不登校」に関する本が色々ありますが、
個人的にはこの本が一番わかりやすく書いてあって超おすすめです!!


この本の中で、「不登校への基本的な考え方と実践的な対応法」が紹介されています。

①不登校とは何なのか? どうして不登校になってしまうのか?

②不登校初期、中期、回復期それぞれの段階における対応の仕方


不登校は「病気」ではなく
不登校は「悩み」
しかも、「解決が難しい悩み」と考えるのが、著者の考え方。

親や周囲の支援者が、
「不登校」という悩みに関して、

正しい知識を得て、
適切な対応ができれば、

今、苦しんでいるお子さんの大きな助けになる。


不登校に陥る子どもたち p5 著者:成重竜一郎


ココロン
ココロン

この本を読むと、

どうして不登校になったのか?
今、親として何をしてあげたらいいのか?

が理解でるよ!



どうして不登校の多くは思春期に始まるか?:思春期と不登校の関係

不登校の多くは、思春期に始まりまることが統計上出ています。

保護者
保護者

どうして思春期に、不登校になる子が多いのかしら?



思春期とは、
「自分ってこんな感じだよね」っていうのを形成する時期なんです。



でも、不登校に陥ってしまった子どもたちは、

「自分ってこんな感じだよね」っていうのが、うまく築けなかったり(自己確立のつまずき)

「自分ってこうな感じだよね」って思い描けなかった(自己確立からの逃避)

っていうことみたいなんですよね。



「自分ってこんな感じだよね」って思えるには、

自己(周りに合わせた自分)と
自我(こうだと思っている本当の自分

のバランスが重要なのですが、





不登校に陥ってしまった子どもたちは、


自己(周りに合わせた自分)が強くなりすぎてしまったり、
自我(こうだと思っている本当の自分)が弱くなりすぎてしまっていることが要因。


だから、不登校の解決には、
自我(こうだと思っている本当の自分)を強めてあげましょうという事が書かれています。


【不登校の要点】

①思春期における不登校の多くは、強すぎる〈自己〉から生じる「対人過敏症」と大きく関連している


②不登校のつまずきとなるきっかけは様々だが、対人過敏症の高まりが重なることで、生じる「気後れ」が不登校の本質である


弱すぎる〈自我〉から生じる無気力さも不登校に関連している


④現代の子どもに多く見られる、強すぎる〈自己〉弱すぎる〈自我〉は、社会環境の影響が大きい


⑤不登校における逃避的な心理が、「家庭内暴力」「電子メディア依存」として、現れることがある。


不登校に陥る子どもたち p123 著者:成重竜一郎



ココロン
ココロン

思春期のこころを理解する
とっても重要なので、

「自己」と「自我」について
図でまとめてみました!



不登校に陥る思春期の背景:「自己」と「自我」                                                                                                       



周りに合わせた自分(自己)
こうだと思っている本当の自分(自我)は、
周りや自分の行動や考え方で、強くなったり、弱くなったりする。


周りに合わせた自分(自己)が強くなりすぎたとき、
「対人過敏症」になりる。

「対人過敏症」がさらに強まると、
「気後れ」(自分は人より劣っているという感覚)が生じてくる。


この「気後れ」が不登校の本質ということなのです。

不登校にどう対応していくか?:思春期のつまずきから抜け出す方法

「どうして不登校になってしまったのか?」という、
不登校の本質について理解できたとしても、

まだ、この疑問が残っています。


保護者
保護者

どうしたら、不登校を解決できるのかしら?


不登校のきっかけは子どもによって様々ですが、
その経過は驚くほど似ています。

~中略~

結論を先に行ってしまえば、

不登校への対応は、「気後れ(自分が人より劣っているという感)」を
減らすこと以外にやることはないのです。

不登校に陥る子どもたち p126 著者:成重竜一郎



「不登校の経過にパターンがある」というのは同感できます。


保護者
保護者

え!? 
じゃあうちの子も、同じ経過をたどって
不登校を克服できるのかしら?


そうかもしれません。

「どんな子も必ず立ち直れる」のです!

ただ、条件があるようです。

周りにいる人が
不登校のそれぞれの段階で、
適切な対応をしてあげるということ
です。

不登校の過程で、親はどう対応していけばよいのか?

保護者
保護者

不登校の子どもに、
どう対応したらいいのかしら?

こんな疑問にもこの本では応えてくれます。

この本の中では、不登校の経過を3つの段階に分けて、
それぞれの段階における適切な対応の仕方や注意点が書かれていて、参考になります。


初期(不登校開始段階)
不登校を周囲の関係者が受け入れること


中期(ひきこもり段階)
①子どもがその時点でやっていることを積極的に肯定し、
自我(本来の自分)を高めることが、回復期につながっていく

②親は、回復期に向けて、復学や進学の準備をしておく


回復期(社会との再会段階)
①子どもが学校に行くにあたって
頑張らなくても行ける状態をつくること
(頑張らせてはいけない)

②不登校の回復は、タイミングが大事
(高校進学、大学進学、就職)


不登校それぞれの段階で、親や周りの大人が適切な対応をとることで、
子どもは、傷ついた心を回復できるようです。

不登校からの回復は、タイミングが大事!

「終わり良ければすべて良し」

子どもにとって重要なのは、それまでの過程はなく、よい結果そのもの
不登校の最終的な回復「進学」が達成されるということは、
思春期の自己確立という点からみると、一歩近づいたということ!


「待てば海路の日和あり」
(今は思うようにいかなくても、じっと待てばそのうちにチャンスがめぐってくる。
だから辛抱強く待てということ。)

ある時点でうまくいかなくても、そこで焦らずに、じっと力を蓄えて次のタイミングに備えるというのも悪くないのです

まとめ:思春期のつまずき(不登校)から抜け出すためのプロセス

不登校に陥る子どもたち: 「思春期のつまずき」から抜け出すためのプロセス

は、

「どうして不登校になってしまうのか?」という疑問や
「どうしたら不登校から回復できるのか?」という疑問に応えてくれる本でした。

✅不登校は思春期のつまずきである

✅「家庭内暴力」、「電子メディア依存」は、自己確立という思春期の課題に向き合えなくなった時に、現実逃避として現れるものである

✅不登校の回復は、「気後れ」、「気負い」という不登校での特徴的な心理状態に配慮しながら、自己確立への道をサポートしていくことが必要。


「自分」探しの途中の思春期の子どもたち。
どんな子も、転ぶことなく、成長していくことはありません。

「つまずいてしまった子ども」に、どうかかわっていけばよいのか?

不登校に陥った子どもへの
考えかたと接しかたが、
分かりやすく書かれてある本です!

今、お子さんの不登校で悩まれている親御さんに
是非、読んでいただければと思います!

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